表舞台の野菜と、裏舞台の野菜たち

よしま農園の野菜は、畑に作付けされながら、収穫されない野菜が多くあります。

野菜の品目は30種類ほどありますが、実際に収穫されるのはそのうちの15種類ほどでしょうか。野菜たちにとって皆様のお手元に届き、食卓にならぶときが「ハレの舞台」です。野菜たちにとっても、私にとっても、とても嬉しいときです。ハレの表舞台があれば、裏舞台もあります。

その裏舞台の野菜たちも、私にとっては大切な存在です。ではなぜ、表に立てないのか・・・。種を蒔いても、芽がでないもの。芽がでてからも、全く育たずに消えていくもの。最初は立派な苗でも、その後大きくなることなく一生を終えていくもの・・・。

なかには小さくとも小さいなりにハレの舞台に立つことができるものもあります。大根や、人参が代表的なものです。モノの姿形ではなく、その価値を活かしていただけるのはとても嬉しいことです。

しかし、例えばキャベツはキャベツの形になることはなく、ほうれん草は、2センチくらいの芽のままでは、食用にはできないなど、畑のなかでそのままの生涯を終えてゆくもののほうが、圧倒的多数あります。また、ハレの舞台の野菜たちも、収穫量は一般的な標準量と比べると2割から3割程度未満が精一杯です。

農業を成り立たせていくためには、表舞台に立つ野菜、つまり出荷販売される野菜をいかに多く生産するかが結果として必要になりますが、そのようには、うまくいかないものです。しかし、私にとっては畑にたつときは、裏も表も関係なく、全ての野菜に対して精一杯の心をかけ、お世話をかけています。舞台は裏方がいるからこそ成り立ちます。さて、よしま農園の裏舞台の野菜たちは、どのような役割を担っているのでしょうか? 

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