小規模農家にやりがい

 農業のほんとうの価値が認められるようになると、小規模農家ほどやりがいが出るでしょう。というのは、いわゆる大型経営で規模を拡大している農家ほど細かいところへ手が届きにくく、平均的なものになりがちです。

その点、小規模農家ですと、この欠点をカバーすることができ、細部にまで目も心も行きわたった管理ができます。そうしてできた作物ほど本来持っている以上の力を発揮するレベルの高さをそなえていることが分かってきました。

これからの農業に要求される重要なことがあります。それは「如何に食する消費者の心のレベルを上げるか」ということです。もちろん食物は食した消費者が健康を維持し、より健康になることが基本ですから、ますますその価値も高まるでしょう。

そして、いままで隠されていた「食べ物が心のレベルを上げる」ということが表に出てきて、人々がその重要さに気付くのも間もなくです。それを理解した消費者は争って身体と心に効く、レベルの高い生産物を求めるでしょう。

それにまず応えられるのは、小規模農家です。作る農家の心のレベルに作物は同調しますから、心のゆき届いた細かい管理をして作られた作物はレベルの高い作物となります。

大規模になればどうしても人も増え、心のレベルも平均的になりがちですから、この点でも小規模農家は有利です。そうすると、量産体制で収穫された輸入物は論外となります。

<参考例>5kg1万円の米を消費者に喜んで買ってもらっている人がおります。この農家さんの米づくりは3反です。(平成15年10月7日)

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