ミネラル不足、どのようにとったら良いの?塩はダメ?
ミネラル不足を補うためには、ミネラルを含む天日塩そのものでとるのではなく、味噌や醤油や豆腐などの加工品でとるのが最適です。前述のとおり、遊離のにがり成分は身体にとって有害であることから、その害が無害化された状態で食することが大切です。
【補足説明】
有害にがりは、肉体のタンパク質と結合し内臓を硬化させます。味噌、醤油そして豆腐は、人の身体にはいるまえに大豆たんぱく質に有害にがり成分が結合されて安定化するため、安全なかたちで身体に取り込まれます。
ミネラル不足は、野菜のミネラル含有量が減少したから
さらに、ミネラル不足を懸念するうえで大切なのは、野菜に含まれるミネラルです。現代の野菜は化学肥料や農薬の多用や無理な連作によって、土壌中のミネラル含有量が激減しており、その土壌をもとに育った野菜のもつミネラル含有量が激減しています。1950年と2015年の比較ではほうれん草の鉄分は100g中13mgから2mgと、85%も減少。人参や大根などのそのほかの野菜全般でも平均して80%ものミネラル成分が減少しているそうです(文科省「日本の食品成分表初版と2015年版より」)。野菜に含まれるミネラルは味にも直結するので、現代の野菜がいわゆる「昔の味がしなくなった」訳として実感される方も多いようです。
身体にとって良いミネラルとは、自然栽培野菜からとるのがベスト
今、世界の土壌が危機! 野菜から80%近くのミネラルが減少している⁉
近年とくに天日塩偏重思考が蔓延しているのに疑問を感じます。有害にがり成分の懸念をもちながら無理に塩からミネラルを補給することよりも、もっと自然な形で野菜から安全で吸収しやすいかたちのミネラルをとることを大切にすべきだと思います。

